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森のようちえんって?

森のようちえんとは、1950年代中頃にデンマークで「子供たちに幼い頃から自然と触れ合う機会を与え、自然の中でのびのびと遊ばせたい」という願いを持つ一人の母親が、自分の子供たちを連れて毎日森に出かけたのが始まりといわれています。
その後、北欧を中心に日本でも10年前頃から少しずつ広がってきました。

日本の‘森のようちえん’は、フィールド、園舎の有無、活動の頻度、活動主体などが様々で、幼児の野外活動を総称して‘森のようちえん’といわれているようです。

 

森のようちえんと一般的な‘施設型’の幼稚園(保育園)との一番の違いのひとつは、とにかく自然の中で過ごす事を重視する点です。おとなが管理・設定した空間ではなく、自然というある意味なんでもありの(もちろん危険も含む)野外空間で毎日過ごす事は、日々目覚しい発達をしているこどもたちの心と体の成長に様々な刺激を与えます。また、このような野外空間に1年を通して通ううことで、日本特有の四季の移り変わりの美しさや、暑さ寒さ、雨や雪といった気象現象にも負けないたくましい心と体がはぐくまれます。私たちがフィールドとして重視している森という空間には、木や草や花、キノコ、動物や昆虫など様々な生き物たちに出会える場所でもあります。

このように、野外で一年中過ごすことでこどもたちの体と、幼児期に特に発達するといわれている五感を、自然という美しくも厳しい環境の中で鍛えていく事ができ、自然の中には人間以外にも様々ないのちがあるという事を感覚としてつかんでいきます。

 

 

また、森のようちえんのもう一つの特徴は、こどもの自主性を尊重し‘見守る保育’を徹底して行う事です。おとなはともすると、こどもかわいさからついつい‘転ばぬ先の杖’を与えてしまいがちです。しかし、幼児期という心と体が未熟なこの時期に、小さな失敗を含むたくさんの経験をしておく事は、今後の成長にとって実はとても大切なことなのではないでしょうか。森のようちえんにおけるおとなの役割は、ただただこどもの‘共感者’として、一緒に森をおさんぽし、こども自らがつかみ取り経験していく様子をそっとにこにこと見守っている存在です。しかし、その事がこどもたちに‘自分は見守れている’という安心感(=他者への信頼感)’と、‘自分の力で何でもできるんだ’という自信(あるいは‘自分はここまでしかできない’という自分の限界を知る)と、‘仲間同士助け合わなくてはいけない’という気持ちを育んでいきます。

そして何より、こどもたちが次々と自分達で遊びを作り出し、問題を解決していく姿を見守ることで、私たちおとな(保育者・保護者)もこどもの持つ能力の大きさを知り、こどもを信頼し任せることができ、一人一人が様々な個性を発揮しながらキラキラと成長していく姿にたくさんの感動をもらっています。

 

私たちは、デンマークやドイツで行われているスタイル(毎日の預かり型保育)をめざし、2009年4月に智頭町に住む子育て中の母親・父親たちが立ち上げました。2011年4月より「特定非営利活動法人 智頭町森のようちえんまるたんぼう(以下まるたんぼう)」として活動しています。

そのスタイルは、母親が運営を行い、保育士さんの力を借りて保育を行うという『共同保育』というスタイルです。共同保育は預ける親と保育者の距離が近く、‘こどもの成長’の喜びをみなで分かち合う子育ての場となっています。

まるたんぼうでは智頭町の9箇所の森をフィールドとし、午前は森で、午後(2時以降)は町内に借りている古民家(通称まるたんぼうハウス)でお昼寝をしたり、おやつを食べたりして自由に過ごします。週に一回のモノづくり活動(畑作りや制作など)やクッキングにも取り組んでいます。山村という日本の原風景に恵まれたこの地で、昔から日本人が培ってきた文化や風習も大切に取り入れています。